Specialty
専門医療
What to Expect
ー専門医療をより身近に
Orthopedics
整形外科
その歩き方、正常ですか?
近年、動物の高齢化が進み以前より、肘・膝・股関節など骨関節の症状で、診療や相談を受けることが多くなりました。
膝蓋骨脱臼・股関節形成不全をはじめとする先天性疾患、不慮の事故による骨折疾患、
加齢高齢を起因とする骨関節症疾患等が整形外科診療の中では比較的高い比率を
占めています。
外科においても動物たちの痛みの原因を早めに特定し、痛みに伴う症状の進行をおさえて体への負担がなるべく少なくなるように治療をすすめていくことを心がけています。
食事療法・内科的サプリメント、痛み止め等、生活環境や体重にあわせて
多角的にサポートする方法で症状の緩和や早い回復をめざします。
- 症例
- ロッキングプレート手術
股関節脱臼整復手術
靭帯断裂整復手術 など
- 身体への負担を考慮。低侵襲手術について
-
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- PROBLEMこんな症状や状況に
困っていませんか? -
- 最近散歩に行きたがらない
- 階段を登らなくなった
- 足をかばうように歩く
- 後ろ足の筋肉が落ちてきた
Case 01
- 症例
- 犬 10歳 柴犬 Shiba inu
前十字靭帯断裂
TPLO 脛骨高平部水平化骨切手術
脛骨近位を半円形状にして
角度をずらし専用プレートにて固定
Case 02
- 症例
- 猫 4か月齢 日本猫 Japanese cat
左大腿骨成長板骨折
ピンニング方式
整形外科用ピンにて骨を固定
幼齢期のため骨の成長阻害を考慮
ピン3本固定
Case 03
- 症例
- 犬 7か月齢 ポメラニアン
Pomeranian
左橈尺骨骨折
ロッキングプレートダブル固定
ロッキングプレート手術
従来プレート方式よりも固定安定性に優れ、骨折部位の血流阻害を防ぎ、
より強固な骨融合に至る
Case 04
- 症例
- 猫 3歳 日本猫 Japanese cat
右脛骨粉砕骨折
ロッキングプレート ダブル固定
■ 骨折要因と日常生活
一般的に体型がスリムで脚が細い犬種に骨折が多いという認識がありますが、その他の犬種や猫にリスクがないわけではありません。
例えば骨が未発達な子犬、加齢等による骨密度低下、また肥満傾向の場合など、ソファからの落下、段差等ちょっとした衝撃が骨折につながる要因にもなります。
外出先だけでなく、ベランダや室内レイアウト、食生活等、動物と暮らす日常的な場面での配慮が予防策のひとつともなっています。
Dentistry
歯科疾患
みえない部分を「診る」ために
口腔内の状態と健康は密接な関係にあります。
歯の状態は表面の汚れだけでは判断がつきません。
動物は基本的に口腔内を診察されることを嫌がるため、飼主の方が口の中の状態を正確に把握するのは難しいケースが多々あります。
一見問題がない歯も歯肉下では炎症等トラブルがある場合もあり、みえない部分を
「診る」ことが重要です。
口腔内の不快な症状により、食欲低下や体調不良とならないよう歯磨き等日常ケアから、外来対応のスケーリング、歯石除去などロ腔内の処置や手術に関することまで
ご相談下さい。
- PROBLEMこんな症状や状況に
困っていませんか? -
- お口が臭い
- 歯肉が赤くなってきた
- 歯肉や歯に
黄色の石みたいなものがついてきた - 食事中にお口を痛がる、
またはお口を気にする - 食事がしにくそう など
- みえない箇所の状態を知るために
-
口腔内のトラブルは肉眼では見えにくい箇所にある場合が多くあります。
あごの骨や歯周ポケット等、見えない箇所についても歯科用レントゲン機器を使い、正確に把握すること。
それが安心で安全な歯石除去や治療に入るための前提にあります。
口腔内の健康を維持するため、動物専用歯科ユニットによる安心の歯科治療と
日常生活レベルからの口腔トラブルを予防、改善する医療提供を心がけています。 - 歯周病に潜むリスクは?
- 歯周病や歯肉炎は進行すると食欲低下だけでなく様々な症状の一因になります。
心筋梗塞、脳梗塞、腎不全、関節炎、痴呆などにも関係しているといわれています。 - 将来の病気の予防にも
- 歯科診療では歯石だけでなく歯周ポケットの奥に潜む細菌まで除去し、
エナメル質にある傷を修復するための研磨や折れた歯や感染した歯の修復・処置等も行います。
将来の歯周病感染のリスクを減らすことが他の病気の予防へもつながります。
- 歯科手術の麻酔について
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Oncology
腫瘍科
予防・治療 どちらも早い段階で
犬や猫の寿命が延びるにつれて、腫瘍疾患の数が増えており、犬で5割近く、猫で3割を超える死因のトップが悪性の腫瘍疾患との統計も出ております。
腫瘍は体表に出来るものは発見しやすいため、飼主の方が気付いて来院するケースもありますが、レントゲンやエコー検査、血液検査などで、初めて見つかる腫瘍も多数存在します。
いずれにしても健診等による早期発見、早期治療が重要です。これといった症状がなくとも項目を年齢に合わせて選択する「健康診断」の検査は受診いただけたらと思います。
また腫瘍の種類、症例の状態に応じた適切な治療を行うために、一般診療でも専門家と
連携しつつ、腫瘍疾患の診察を行っていますが、特に専門的な検査が必要な場合に、
月に一度腫瘍専門外来日の受診日も設けて対応しております。
■腫瘍専門外来予約第3水曜日 池田雄太 獣医師
予約制 初回受診3300円 再診1650円
- PROBLEMこんな症状や状況に
困っていませんか? -
- 身体にしこりがある
- お腹に固いものが触れる
- 最近、お腹が張ってきた
- ホームドクターにて腫瘍と診断を受け、
がん認定医の意見を聞いてみたい
(セカンドオピニオンを受けたい) - 末期がんで、治療できる事がないと言われたが、疼痛管理などの緩和ケアを
してあげたい
Diagnostic
画像診断
画像からわかること
下痢や吐き気、慢性疾患等で来院される症例の中には、注射や内服薬では目立った改善がみられない、血液検査やレントゲンでの原因特定に至らない等のケースもあり、臓器疾患の有無等、的確な診断治療を要する場合は内視鏡や心腹部エコー等より詳細な方法で疾患に対するアプローチを提案しています。
画像診断においても専門医や大学病院との連携体制を整え、消化器内科ほか医療連携をとり、症状の的確な診断・
治療へとつなげています。
消化器内科 日本小動物医療センター 中島獣医師
当院 画像診断科研修医 深井 担当
Case 01
- 猫 2歳 マンチカン Munchkin
誤食
嘔吐を主訴に来院
腹部画像検査を実施
胃内に異物様陰影を認め、内視鏡検査にて
胃~十二指腸を確認、ちゅーるの外袋を摘出
Case 02
- 猫 9歳 メインクーン Maine Coon
消化器型リンパ腫(低分化型・B細胞性)
嘔吐、食欲不振を主訴に来院
腹部画像検査を実施
胃壁に全周性の肥厚を認め、エコーガイド下での細胞診検査にて診断
Case 03
- 犬 11歳 トイプードル Toy poodle
脾臓血管肉腫
健康診断において血液検査項目の異常を認め、原因精査のため追加で腹部画像検査を実施
脾臓に発生した巨大腫瘤を認め、開腹手術にて脾臓を摘出後、病理検査にて診断
Case 04
- 犬 9歳 MIX
僧帽弁閉鎖不全症 ステージB2
診察にて心雑音を聴取し、心エコー検査を実施し診断
Case 05
- 犬 14歳 ヨークシャテリア Yorkshire Terrier
爪下ケラトアカントーマ
爪切りで来院時、前肢の疼痛を認め、前肢端レントゲン検査を実施
指骨における末節骨の圧迫性骨破壊を認め、断指術を実施、病理検査にて診断
超音波の作用で
神経・血管の損傷を最小限に防ぎ、
より安全性の高い手術を提供します
- 椎間板ヘルニア、外耳道全摘出術、肝臓摘出術、肝臓腫瘍摘出・胆嚢摘出・その他 腫瘍の減容積
手術 など
低侵襲技術で予後を向上
ペットの高齢化、生活環境の変化に伴い、動物の病気も多様化しており骨折やヘルニアという整形外科分野でも、より専門的な技術が必要とされてきています。
また術後の早期回復、予後の向上も非常に重要な要素です。
脊髄神経や周囲血管への
ダメージの軽減
血管や神経などの組織を選択的に温存しながら、目的部位を破砕・乳化・吸引出来るため、安全性の高い低侵襲手術を行うことが可能です。
組織の破砕・乳化・吸引はもとより、骨の切削など高度な技術が必要とされる手術を安全かつ低侵襲で行うことで、術時の動物たちへの、身体的ダメージと術後のストレスを大きく軽減します。
先端ユニットの交換で、従来摘出困難な腫瘍や軟部組織腫瘍の手術も行っております。